商店街活性化の施策について大学入試小論文

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商店街活性化の施策について大学入試小論文についての解答例

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商店街衰退の理由

乗用車の普及と幹線道路網の整備によって大型店が郊外に出店し、駅前の商店街などの中心市街地とは隔絶を深めていった。また、小売り革新の進展によって個人が経営する街の小売商と大企業が組織的に展開する小売店舗との間で扱う商品の価格や品質に格差が広がり、市場の細かな変化や地域差など個人商店が強みとしている部分も情報技術革新により大企業が組織的に対応できるようになってしまい、商店街の魅力が乏しくなったから。

(修正案)また、小売り革新の進展によって個人が経営する街の小売商と大企業が組織的に展開する小売店舗との間で扱う商品の価格や品質に格差が広がった。このことで、市場の細かな変化や地域差など個人商店が強みとしている部分も情報技術革新により大企業が組織的に対応できるようになった。これらの要因で、商店街の魅力が乏しくなったから。
→一文が長すぎるので、こまめに切るようにしましょう。「~して、」「~で、」などと続くようなときは、一旦、文を切れるときが多いです。

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商店街活性化の施策

商店街が衰退している現状を受け入れてはいけない。

たしかに大型店で買い物する人が多く商店街は今やシャッター街となっているところも多い。しかし商店街は地域社会の中心であり、小売店の集合体としてそこに地域ならではの個性を見出すことが出来る。

例に北海道十勝の商店街がある。そこでは「北の屋台」として地産地消を売りにし集客を可能にした。それだけでなく物販やイベントとも連動しますます人々が集まっている。こうして商店街は地域の人々が協力して活性化させたり異なる地域の人に街の魅力を伝えることができたりする。衰退する商店街に仕方ないと思うのでなくユニークな企画をすれば地域の人もそうでない人も集まり待ちが活性化していく。

また、ショッピングセンターは商店街の小売店と比べると商品は安く品質も高いため魅力があり、乗用車の普及や幹線道路網の整備に伴って簡単に訪れることができる。消費者として何かを購入するときに「消費者の利益」の点からみるとショッピングモールなどの大型店は商店街にある小売店よりも利益を得られる。

しかし、商店街は昔から地域とのつながりがある。街路の賑わいやコミュニケーションの場、地域コミュニティの担い手といった面では大型店よりも価値がある。今、商店街が衰退しつつある現状に残念だとか悲しいだとかいう気持ちを結構な人が持っているのは確かである。それだけでなく商店街がこのままなくなってしまうことに対してそこで買い物をしない人でも反対する。

これによって商店街に賑わいやコミュニティだけでなくひとりの人間として商店街に向き合っているのが分かる。「消費者としての利益」を考えると大型店は圧倒的だが、商店街にはほかの、大型店にはまねできない、地域と古くからのつながりを持っている。

このことから商店街は大型店とは異なる魅力があり、逆に地域の活性化もすることができる可能性があるため現状の衰退を受け入れてはいけないと考える。

商店街活性化の施策に関して論評

改善点としては、2点。
1点目は、構成です。
2点目は、題意から、もう少し「消費者の利益」と「他の諸価値」の対比を明示できるとよかったです。合格者は、そのあたりをうまく対比しながら記述できているので、これまた参考に。

<構成案>原文をもとにキーセンテンスのみ
(主張)商店街が衰退している現状を受け入れてはいけない。
(理由)商店街は大型店とは異なる魅力があり、地域の活性化も可能だと考えるため。
(根拠・具体例)例に北海道十勝の商店街がある。そこでは「北の屋台」として地産地消を売りにし集客を可能にした。これは、小売店の集合体としてそこに地域ならではの個性を見出したいい例だ。
(反駁)たしかに、消費者の利益の視点から、ショッピングセンターは商品が安く品質も高いため魅力があり、乗用車の普及や幹線道路網の整備に伴って簡単に訪れることができる。つまり、日常生活に溶け込んでいる。しかし、他の諸価値の観点からは、商店街は昔から地域とのつながりがある。街路の賑わいやコミュニケーションの場、地域コミュニティの担い手といった文化を作り上げてきた。
(余裕があれば、対比の深堀)文化>日常生活とか、文化と日常生活を共存。つまり、役割分担(平日の買い物はショッピングセンター、休日は文化を愉しむ商店街)など記述する。
(まとめ)(略)現状の衰退を受け入れてはいけないと考える。
※消費者の利益は、日常生活。 他の諸価値は、文化。と対比してみました。

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