不況・不景気に強い株式銘柄12選|景気後退でも安心のディフェンシブ銘柄とは?

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リセッション(景気後退)局面、不景気に強い株式銘柄をまとめてみました。景気の先行きが不透明な中、株式投資で重視されるのが「不況に強い銘柄(ディフェンシブ株)」です。食品、医薬品、電力、通信などの業種は景気変動に左右されにくく、安定した収益が期待されます。本記事では、市場環境をふまえ、不況・不景気でも値崩れしにくい注目の株式銘柄を厳選してご紹介します。ポートフォリオの安定化やリスク分散を図りたい方はぜひ参考にしてください。

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不景気に強い株式銘柄一覧

一般的には、不景気下のもとでは、ディフェンシブ銘柄、内需銘柄といわれる企業が外部要因をあまり受けずに、業績を伸ばすことができるといわれています。

外部要因とは、➊為替の変動、➋内外の経済の動向、➌資源価格、➍政府の政策の変化と言われます。

最近では、米国政府をはじめとした利上げ政策、日米の金利差による大きな為替変動(円安)、資源価格の高騰、それに加え、地政学リスク、貿易摩擦や逆イールドなどマイナスの外的要因が顕在化し、近い将来リセッションが起こるのではと言われています。

【8771】イー・ギャランティ

イー・ギャランティのビジネスモデル図解
各種債権の未回収リスクを保証し、ビジネス拡大に貢献するサービスを提供している会社。不景気になればなるほど、売掛債権や請負債権、金融債権、返還請求権など企業間取引で発生する様々な信用リスク回避からイー・ギャランティのサービスへのニーズは広がりを見せると判断。

【4452】花王

【4452】花王
花王は1887年創業の日本を代表する日用品・化粧品メーカーであり、「清潔」「美」「健康」をキーワードに、生活に密着した製品を展開しています。家庭用洗剤「アタック」やスキンケアブランド「ビオレ」、ヘアケア製品「エッセンシャル」など、国内外で高いシェアを誇ります。また、長年にわたって研究開発に力を注ぎ、素材開発から製品設計まで自社内で完結できる技術力を保有。アジア圏を中心としたグローバル展開も進めており、日用品需要が安定していることから、景気変動に左右されにくいビジネスモデルが魅力です。

  • 事業内容: 日用品・化粧品の製造販売、化学品事業も展開。
  • 強み: 高いブランド力と安定した日用品需要。研究開発力も強い。
  • 投資判断: 景気に左右されにくく長期保有に向く優良ディフェンシブ銘柄。

【2914】日本たばこ産業(JT)

【2914】日本たばこ産業(JT)
JT(日本たばこ産業)は、1985年に日本専売公社から民営化された企業で、国内唯一のたばこ製造企業としてスタートしました。現在では海外たばこ市場への展開を強化しており、イギリス、ロシアなどを含む100か国以上でビジネスを展開。食品事業や医薬事業も手がけていますが、売上・利益の大半をたばこ事業が占めています。規制の強化や健康志向の高まりはあるものの、価格支配力が高く、ブランドへの忠誠度も高いため、一定の利益率を維持できています。高配当株としても個人投資家からの人気が高いです。

  • 事業内容: たばこ事業を中心に、医薬・食品事業も展開。
  • 強み: 世界的なたばこブランドの保有と高い利益率。高配当銘柄。
  • 投資判断: 景気に左右されにくく、配当狙いの長期投資に適した銘柄。

【6187】LITALICO

LITALICO(リタリコ)のビジネスモデル図解
障害のある方への就労支援サービス、地域に多様な教育資源を作り出す教育事業を展開。少子高齢化に伴う労働者人口、多様性といった働き方にもダイバーシティ求められるこれからの時代に欠かせない事業サービスに成長していく企業であるとし、景気の波はないと判断。働き方改革、人口減少など雇用や就労に関する問題解決は、大きな問題の1つであり、それに取り組んでいることからテーマ性もある。

【9432】NTT(日本電信電話)

DOCOMOビジネスモデル図解
事業活動を通じて、研究開発やICT基盤、人材など様々な経営資源や能力を活用しながら、パートナーと協業しながら、デジタルトランスフォーメーションの推進により、社会的課題の解決向けて活動している企業。その取り組みの大きな柱が、B2B2Xモデルの推進。

■ B2B2Xモデル
他企業の顧客向け事業を支援・促進する事業。「B」は企業、「X」は顧客を意味し、個人、法人、従業員、官公庁などが該当。

【4519】中外製薬

【4519】中外製薬
中外製薬は1925年創業の製薬企業で、スイスの大手ロシュ社と戦略的アライアンスを組んでおり、バイオ医薬品を中心に強いパイプラインを保有しています。特にがん領域に強く、抗がん剤「アバスチン」「アクテムラ」などは中外製薬の主力製品です。研究開発型企業として評価が高く、近年はAIやビッグデータを活用した創薬にも積極的に取り組んでいます。製薬業界は景気変動に左右されにくいため、安定収益が見込まれる業種でもあります。

  • 事業内容: 医薬品の研究開発・製造・販売。特にバイオ医薬品に強み。
  • 強み: ロシュとの提携と、がん治療薬などの強力な製品群。
  • 投資判断: 安定的な成長と高収益性を兼ね備えた、医薬系ディフェンシブ株。

【9503】関西電力

【9503】関西電力
関西電力は大阪市に本社を置く電力会社で、近畿地方を中心に電力供給を担っています。原子力、水力、火力など多様な電源を保有し、安定供給に努めています。近年は電力自由化の影響で競争が激化しているものの、インフラ企業としての安定性は高く、生活に不可欠なエネルギーを提供する点でディフェンシブ性が高いとされます。再生可能エネルギーや送配電事業、海外展開も推進し、事業の多角化を図っています。

  • 事業内容: 電力・ガス供給、送配電、再エネ、海外エネルギー事業など。
  • 強み: 安定的な収益とインフラとしての需要の強さ。
  • 投資判断: 景気に強いインフラ株。中長期での安定配当狙いに適す。

【2871】ニチレイ

【2871】ニチレイ
ニチレイは1942年創業の食品メーカーで、冷凍食品のトップブランドとして知られています。家庭用冷凍食品では「本格炒め炒飯」や「特から」などが人気で、業務用・輸出用にも広く展開。食品事業のほか、物流事業も展開しており、冷凍・冷蔵輸送において国内最大級のネットワークを保有しています。冷凍食品の需要は共働き家庭の増加など社会構造の変化とともに増加傾向にあり、景気に左右されにくい点が強みです。

  • 事業内容: 食品製造・加工・販売および低温物流事業。
  • 強み: 冷凍食品のブランド力と物流網の強さ。
  • 投資判断: 景気変動に強い食品株。安定成長を期待できる中堅銘柄。

【7649】スギホールディングス

【7649】スギホールディングス
スギホールディングスは、中部・関東・関西を中心にドラッグストア「スギ薬局」を展開する企業で、医薬品、化粧品、日用品の販売に加え、調剤薬局の併設率が高いことが特徴です。超高齢社会を迎える日本において、医療・介護との連携、地域密着型の店舗展開を強化。店舗数・売上ともに堅調に伸びており、業界でも上位のポジションを確立しています。医療と小売を融合したビジネスモデルは、不況時でも安定した収益が見込める点で魅力です。

  • 事業内容: ドラッグストア・調剤薬局の運営、小売および医療支援サービス。
  • 強み: 調剤併設率の高さと高齢化社会への適応力。
  • 投資判断: 安定した成長を期待できるヘルスケア系小売株。

【1414】ショーボンドホールディングス

コンクリート構造物の総合メンテナンス企業として構造物の補修・補強等の事業を展開。受注は国内だけであり、老朽インフラが顕在化している日本においては、引き続き受注高は増加していくと判断。

【3697】じげん

【図解】じげんのビジネスモデル
ライフメディアプラットフォームを創造し、”生活機会”の最大化を掲げる企業。多くの情報サイトを運営している。景気に相関する掲載課金モデルと景気に相関しづらい成果報酬課金モデルを採用していることから、不景気でも業績は伸ばせると判断。

【2222】寿スピリッツ

寿スピリッツビジネスモデル図解
お土産(ギフト)の製造・販売を主とする企業。不景気になれると往々にして円安になることから、今後よりいっそうインバウンド需要は高い推移をすると予想。東京オリンピック、大阪万博それからカジノ建設などそれなりのイベントもある。

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