経営戦略用語の「スタック・イン・ザ・ミドル」についてまとめてみました。
スタック・イン・ザ・ミドル
コストリーダーシップと差別化戦略を同時に追い求めて中途半端になっている状況のことで、こうした企業は往々にして業績の低迷に苦しめられると言われています。
- コストリーダーシップ…コスト優位性を追求する戦略です。例えば、個別指導塾に入塾すると、集団授業は無料で受講できるような低価格やお得感を出して市場に提供するような戦略。
- 差別化戦略…何らかのユニーク性を打ち出していき、それを使って優位性を発揮しようとする戦略です。例えば、学習塾でいうと、志望校に100%合格させるとか、成績アップ保証、全員プロ講師などがそれにあたります。
結果として中途半端に
安くてユニークであることが最強ということでありますが、安くすると、売り上げが上がらず、売り上げをあげようとすると、人件費など費用がかさみます。いい人材が確保できない、教育できないなど、その優位性が保たれないなど、安さを追求すると、優位性が落ちるといったことになります。
結果として、二兎追うものは一兎をも得ずという中途半端な状況が起こりうるということです。中途半端な価格に、中途半端な優勢性です。それを回避するには、どちらかに資源を集中投下した方がいい場合があるというのが、マイケル・E・ポーターが説いたことです。
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