日本経済の成長を支えるうえで、政府の政策と深く結びついた「国策銘柄」は、長期的な投資テーマとして注目を集めています。脱炭素・再生可能エネルギー、防衛関連、半導体、デジタル化、医療・ヘルスケアなど、国が推進する分野は今後の市場成長が期待されるテーマでもあります。本記事では、有望とされる国策銘柄を中心に、注目の日本株をわかりやすく解説していきます。投資の参考に、ぜひ最後までご覧ください。
国策銘柄とは?政府政策と連動する成長分野の魅力

国策銘柄とは、政府が推進する政策や戦略と密接に関わり、経済成長や社会課題の解決に寄与する企業の株式を指します。日本では、脱炭素・再生可能エネルギー、防衛関連、半導体、デジタル化、医療・ヘルスケアなど、国家戦略に沿った成長分野が多く、これらの分野で事業展開する企業は安定した需要と政策的な支援を受けやすい特徴があります。
投資の観点では、国策銘柄は単なる市場の流れだけでなく、政府の政策方針に左右されるため、長期的な成長が期待できる点が魅力です。また、社会インフラや先端技術、環境対策など、国が必要とする分野に関わる企業は、景気変動の影響を比較的受けにくい傾向があります。初めて国策銘柄に投資する場合でも、政策動向を理解し、有望分野や企業を選定することで、リスクを抑えつつ中長期的な投資効果を狙うことが可能です。
三菱重工業(7011)

三菱重工業(7011)は、日本の重工業を代表する企業で、防衛産業やエネルギー分野を支える存在である。防衛強化やカーボンニュートラル政策の推進に伴い、ミサイル防衛や水素関連技術など幅広い領域で国策の恩恵を受けることが期待される。特に次世代エネルギーや原子力関連の開発力は長期的な成長ドライバーとなりうる。
・防衛装備品開発のリーディングカンパニー
・スタンド・オフ・ミサイル等先端兵器開発
・原子力発電プラント技術
・ガスタービン発電システム
日立製作所(6501)

日立製作所(6501)は、インフラからIT・デジタルまで幅広い事業を展開する総合電機メーカーである。政府が推進するデジタル庁関連、スマートシティ構想、再生可能エネルギーなど多分野において国策と直結した成長余地を持つ。特にLumadaを中心としたデータ活用事業は中長期の収益基盤を強化し、安定した成長を支える。
・重要インフラのデジタル化
・鉄道システム(新幹線等)
・電力インフラ・送配電技術
・Society 5.0実現への貢献
東京電力ホールディングス(9501)

東京電力ホールディングス(9501)は、日本最大の電力会社であり、エネルギー安定供給の要を担う。再生可能エネルギーや原発の再稼働、次世代送電網など、エネルギー政策の転換点において注目される存在だ。電力需要の安定に加え、政府のカーボンニュートラル政策による投資拡大が株価の中長期的な追い風となる可能性が高い。
・首都圏の電力安定供給
・原発廃炉技術の開発
・再生可能エネルギー推進
・電力インフラの安全保障
NEC(6701)

NEC(6701)は、ICT分野を中心に幅広いソリューションを提供する企業である。マイナンバーやデジタルガバメント推進、防衛やセキュリティシステムの需要拡大により、国策と強固に結びついている。特に顔認証やクラウド基盤といった技術は国のデジタルインフラ整備に直結し、安定した収益成長を後押しするテーマ性を有する。
・5G通信インフラ整備
・サイバーセキュリティ技術
・顔認証・生体認証システム
・デジタル政府・スマートシティ
川崎重工業(7012)

川崎重工業(7012)は、航空宇宙、防衛、エネルギー機械を扱う重工メーカーである。潜水艦や航空機エンジンといった防衛関連分野で高い技術力を持ち、防衛費増額の流れに直接的な恩恵を受けることが期待される。加えて水素サプライチェーンの構築にも参画しており、脱炭素社会に向けたエネルギー政策の成長領域でも存在感を示す。
・防衛装備品(ヘリコプター等)
・航空機部品・エンジン製造
・新幹線車両製造技術
・水素エネルギー関連技術
東京エレクトロン(8035)

東京エレクトロン(8035)は、世界有数の半導体製造装置メーカーである。半導体の国内生産拡大を掲げる政府方針の下、国内外での需要拡大が見込まれる。とりわけ台湾TSMCの熊本進出など日本の半導体復権に向けた動きに連動することで、国策銘柄としての存在感を強めている。中長期的に安定した成長余地を期待できる企業である。
・半導体戦略の中核技術
・経済安全保障上の重要技術
・最先端チップ製造装置
・デジタル化推進の基盤技術
IHI(7013)

IHI(7013)は、航空エンジンやエネルギー設備を手掛ける大手重工業メーカーである。防衛関連需要の拡大とともに、航空エンジンの整備・製造で安定収益を確保している。また、カーボンニュートラルに向けたアンモニア燃料や次世代エネルギー技術への取り組みも進めており、国策の成長テーマに直結したポジションを持つ企業だ。
・民間航空機エンジン開発
・防衛関連技術・装備品
・燃料アンモニア技術
・カーボンニュートラル技術
住友電気工業(5802)

住友電気工業(5802)は、電線や光ファイバー、EV関連部材などを供給するグローバルメーカーである。政府が推進するデジタルインフラ整備や再生可能エネルギー普及に伴い、高性能ケーブルや次世代通信に関する需要拡大が追い風となる。特に電動車関連市場の拡大に合わせて、安定的かつ長期的な成長が期待できる国策関連企業である。
・電力インフラ用電線・ケーブル
・光ファイバー通信技術
・交通インフラシステム
・エネルギーネットワーク技術
日本製鉄(5401)

日本製鉄(5401)は、日本最大の鉄鋼メーカーであり、インフラ整備や防衛産業の基盤を支えている。脱炭素社会に向けて水素還元製鉄など次世代技術の開発に注力しており、政府の支援も追い風となる。国家規模でのインフラ更新や防衛強化の動きと密接に関わることから、安定した需要が見込まれる国策銘柄として注目度が高い。
・国家インフラの基盤材料供給
・防衛産業向け特殊鋼材
・水素還元製鉄技術開発
・エネルギー安全保障への貢献
三菱電機(6503)

三菱電機(6503)は、電機・社会インフラから宇宙開発、防衛関連まで幅広い事業を展開している。政府が推進するカーボンニュートラルやデジタル社会に向けた取り組みに加え、防衛電子機器や人工衛星分野でも存在感を示す。幅広い事業基盤に支えられた安定性と国策との強い連動性は、長期的な投資妙味を持つ要因となる。
・宇宙・人工衛星技術
・防衛関連電子システム
・電力・エネルギーインフラ
・社会インフラの自動化技術
注目の国策銘柄10社を業界別に整理
国策銘柄の注目企業10社を業界別に整理すると、投資対象の理解がさらに深まります。
重工業・防衛関連 には三菱重工業、川崎重工業、IHI、三菱電機が含まれます。これらは防衛や航空宇宙、エネルギー関連の国家プロジェクトと直結しており、政府方針の追い風を受けやすい企業群です。
電機・ICT関連 には日立製作所、NEC、住友電気工業が挙げられます。デジタル化やスマートシティ、インフラ整備など、国策のデジタル・通信分野に深く関与しており、中長期的な成長が期待されます。エネルギー・インフラ関連では東京電力ホールディングス、そして素材・半導体関連 には東京エレクトロン、日本製鉄が含まれます。脱炭素政策や半導体国内生産拡大といった国策テーマの恩恵を受ける企業であり、安定した需要と政策支援が投資妙味を高める要素となります。
このように業界別に整理することで、各企業がどの政策分野で優位性を持ち、どのような成長ドライバーがあるかを把握しやすくなります。国策銘柄は、政策と企業戦略の両方を意識することで、より計画的な投資判断につなげることが可能です。
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