自民党総裁選の開催が現実味を帯びる中、次期総理大臣の有力候補たちに注目が集まっています。それぞれの候補者が掲げる政策には、「経済安全保障」「脱炭素」「デジタル化」「少子化対策」「スタートアップ支援」など、マーケットに影響を与える重要なテーマが数多く含まれています。
本記事では、候補者ごとの政策方針をもとに、株式市場で注目される関連銘柄(国策銘柄)をピックアップし、詳しく解説。政局の行方と株価の関係を先回りして掴みたい投資家・トレーダーの方にとって、戦略構築のヒントとなる情報をお届けします。
自民党総裁選の有力候補者別の注目関連銘柄
- 高市氏 → 国家安全保障・技術系・ハードインフラ中心
- 小泉氏 → 脱炭素・若年層支援・雇用の多様化
- 河野氏 → 行政のデジタル化・縦割り打破・中堅IT企業
- 小林氏 → 経済安保・資源開発・海洋・AI解析
- 上川氏 → 子育て支援・女性活躍・医療福祉系
- 茂木氏 → モビリティ改革・起業支援・投資推進
高市早苗 氏(経済安全保障/積極財政派)

主な関連銘柄
- サイバーセキュリティ関連:FFRIセキュリティ(3692)、サイバーセキュリティクラウド(4493)、網屋(4258)
- 宇宙/衛星関連:QPS研究所(5595)、ispace(9348)、アストロスケール(186A)
- 核融合・防衛関連:助川電気工業(7711)、浜松ホトニクス(6965)、HPCシステムズ(6597)
詳細解説
高市氏は「経済安全保障」の旗手であり、先端技術の国産化、インフラの安全化を強く訴えてきました。宇宙産業・量子・半導体など戦略的分野への支援を明言しており、防衛費増額やサイバーセキュリティ体制の強化も推進。国家主導型の科学技術投資や積極的な財政出動(インフレ容認的)に期待が集まる一方で、外交安保では強硬姿勢もあり、地政学リスクに備える企業に注目が集まりやすくなっています。
小泉進次郎 氏(脱炭素・柔軟雇用政策)

主な関連銘柄
- 環境・エコ関連:GSIクレオス(8101)、トランザクション(7818)、エンビプロHD(5698)、リファインバース(7375)、フルハシEPO(9221)
- 人材・シェアリングエコノミー:ビジョナル(4194)、ライク(2462)、タイミー(215A)
詳細解説
環境政策で注目される小泉氏は、脱炭素社会の実現を中心に据えたビジョンを打ち出しています。特に「2050年カーボンニュートラル」実現のため、再生可能エネルギーやサーキュラーエコノミー(循環型経済)に重点を置く可能性が高く、リサイクル素材、太陽光、蓄電池関連などの物色が予想されます。また、若者や女性の労働参加促進、働き方改革に関心が強く、柔軟な雇用環境を整えるサービス業や人材系ベンチャーも連想買いの対象となるでしょう。
河野太郎 氏(DX・行政改革・デジタル化推進)

主な関連銘柄
- マイナンバー・行政DX:NTTデータグループ(9613)、NEC(6701)、富士通(6702)、SIGグループ(4386)、キャリアリンク(6070)、フォーカスシステムズ(4662)
- クラウドインフラ・セキュリティ:さくらインターネット(3778)、ブロードバンドタワー(3776)
詳細解説
河野氏は「縦割り行政の打破」や「デジタル庁の推進役」としての実績があり、官公庁のシステム刷新やマイナンバーの拡充といった行政のIT化が最大のテーマとなります。また、本人がSNSでも情報発信力に優れ、スタートアップとの連携やクラウド活用など新技術導入にも意欲的。自治体向けのシステム開発、BPO(業務受託)などを手がける中小IT銘柄も注目を集めやすいです。市場としては「デジタル田園都市国家構想」に通じる期待感も継続中です。
小林鷹之 氏(経済安保/海洋資源開発)

主な関連銘柄
- 海底資源・防災:三井海洋開発(6269)、応用地質(9755)、鉱研工業(6297)
- 経済安保/AI解析:さくらインターネット(3778)、FRONTEO(2158)、HPCシステムズ(6597)
詳細解説
経済安全保障担当大臣の経験がある小林氏は、供給網リスクの分散やレアアース、半導体、エネルギーといった戦略物資の確保を重視。特に日本周辺の海底資源開発(メタンハイドレートや海底熱水鉱床)や、防災・地盤調査の必要性を訴えてきました。また、AIによる異常兆候検知やリスク解析などを行う先端技術企業との親和性も高く、国策に連動しやすい中小型銘柄が物色されやすくなります。
上川陽子 氏(女性活躍/少子化対策)

主な関連銘柄
- 子育て支援・保育:JPホールディングス(2749)、グローバルキッズCOMPANY(6189)、ライク(2462)
- 女性医療・不妊治療:富士製薬工業(4554)、あすか製薬ホールディングス(4886)、カラダノート(4014)
詳細解説
女性初の本格的総裁候補として注目される上川氏は、「女性のキャリア支援」「妊娠・出産環境の改善」「子ども政策の強化」に強い関心を示しています。児童手当や保育士待遇改善、不妊治療支援、母子医療充実といった分野での支援策が進めば、保育・育児関連ビジネスや女性医療関連の企業が追い風を受けるとみられます。社会保障の持続性や少子化対策は長期課題であることから、継続的な政策支援も期待されやすいです。
茂木敏充 氏(ライドシェア/スタートアップ支援)

主な関連銘柄
- ライドシェア・MaaS関連:アディッシュ(7093)、FIG(4392)、アプリックス(3727)
- スタートアップ投資支援:ジャフコグループ(8595)、ドリームインキュベータ(4310)、フォースタートアップス(7089)
詳細解説
茂木氏は、構造改革型の政策提案が多く、特にライドシェア解禁やスタートアップ支援に積極的です。地方での移動困難者対策、観光需要回復に合わせて、MaaS(Mobility as a Service)推進などのテーマも盛り込む可能性があります。また、「資本市場の活性化」「官民ファンド改革」などを通じて、スタートアップへの投資促進策を打ち出す可能性が高く、VC・インキュベーター系銘柄が注目されやすいです。
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