【高校・政治経済】社会主義経済のしくみと発達

スポンサーリンク

経済分野第3講【高校・政治経済】社会主義経済のしくみと発達についてまとめています。

社会主義経済

資本主義経済の確立期には、労働者は低賃金・長時間労働などの劣悪な労働条件と経済的不平等のもとにおかれ、貧困に苦しんでいました。マルクスは、このような資本主義経済の構造的矛盾を指摘し、労働力の商品化による人間疎外を克服するために、社会主義社会の実現が必要であると主張した。

スポンサーリンク

社会主義以前

マルクスよ り先にあらわれたフランスのサン・シモンやフーリエ、ニューラナークでの協同組合活動を進めたイギリスのロバート・オーウェンらの思想は、マルクスの科学的社会主義に対して、空想的社会主義といわれる。

社会主義のしくみ

社会主義経済では、生産手段の私有は原則として認められず、

  • 工場や機械設備・農地などの生産手段は国有または公有
  • 生産は政府の立てた計画に基づいておこなわれる(計画経済)
  • 成果は労働に応じて分配
  • 精算手段を私有する資本家はおらず、すべての国民は働く者である労働者と農民

社会主義経済の成立

マルクスの考えに基づき、1917年、レーニンの指導によりロシア革命がおこり、世界最初の社会主義国であるソヴィエト連邦(ソ連)が成立した。

第二次世界大戦後

社会主義経済は東欧や中国・ベトナムなどにも広がり、1960年代初めまでには、資本主義諸国と並ぶ経済成長をとげた国もあらわれた。

1970年代後半

政府主導の集権的計画経済 のもとでは商品の品質改善が進まず、消費者の多様なニーズに応えられない生産システム、能力や労働力の質に対応しない賃金制度などによる勤労意欲の減退、技術革新に対する立ち遅れなど、社会主義経済の問題点があらわれてきた。

そこで、ソ連では利潤方式を導入したり、ペレストロイカ (改革)政策をおこなったが、1991年に旧ソ連は解体し、社会主義体制を放棄して資本主義体制へ転換した。

社会主義市場経済

中国は「社会主義市場経済」により市場経済化・工業化 を進め、世界の「生産基地」となるとともに、GDPの規模でも日本を追い越して、世界第2の経済大国になった。

  • 臨海部と内陸部の経済発展の格差と貧富の差の拡大
  • 公害問題の発生
  • 環境問題の深刻化
  • 1997年の 香港返還による一国二制度などの問題

をかかえている。

その他の国

その他、東欧諸国も資本主義経済体制に転換し、ベトナムはドイモイ(刷新)政策による改革・開放政策を進めている。

あわせて確認

スポンサーリンク
スポンサーリンク