エムスリー企業研究とビジネスモデルです。インターネットという媒体を活用して、良質な医療情報をいち早く研究や臨床の現場に届け、医療をより良い方向へ変革している企業であり、日本最大級の会員制医療従事者専門サイトを運営。それでは、【2413】エムスリー企業研究とビジネスモデルをみていきます。
【2413】エムスリーの概要
国内においては、医師会員約25万人が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開。
製薬会社向けのマーケティング支援サービス「MR君」ファミリーは、基本的な「提携企業」サービス。
治験支援関連サービスでは、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核とする企業。
また、海外においては、米国で、医療従事者向けウェブサイト「MDLinx」を運営し、この会員基盤を活かした製薬会社向サービスの展開を行っている。
エムスリーのビジネスモデル
エムスリーの業績売上推移
年度 | 売上(百万円) |
---|---|
2015 | 51,346 |
2016 | 64,600 |
2017 | 78,143 |
2018 | 94,471 |
2019 | 113,059 |
2020 | 130,973 |
- 案件の大型・包括化、事業間シナジーの創出などによりMR君などのマーケティング商材売上は全般的に好調
- 積極的な先行投資を継続しながら、2020期は増益幅を拡大
- エマージング事業では、複数の新規ビジネスが急成長期に入りつつあり、先端医療分野での取り組みが加速
エムスリーの収益の柱
- 日本最大級の会員制医療従事者専門サイト「m3.com」の運営による医療関連会社)向けのマーケティング支援
- 医療ポータル事業
- 治験支援
エムスリーの強み
- 日本最大級の会員制医療従事者に特化した専門サイトで多忙な医師には、都合の良い時間を選べるeディテールへのニーズは高い
- ①プラットフォーム、②業界知見、③人材(経営、IT)を持ち変革を進められるユニークなポジショニング
エムスリーの最近の動向
<2020>
- 日本医師会とエムスリーが医業承継に関する包括連携協定を締結
- いつでも医師とLINEでつながる「LINEヘルスケア(β版)」、iOSにて提供開始
<2019>
- EDANZ GROUP JAPAN株式会社を子会社化
- インド医師・医学生コミュニティDailyRounds社をグループ会社化
- 株式会社インディー・メディカルを子会社化
- ドコモと資本・業務提携契約を締結
- 株式会社日本アルトマークの株式の取得(子会社化)
- LINEとオンライン医療事業を⽬的とした 共同出資の新会社「LINE ヘルスケア株式会社」を設⽴
<2016>
- 英国「RotaMaster」を買収、医師キャリア事業へ本格参入~
- 積極的なM&A
- 米国の医師転職支援会社と日本の医療メディア運営会社QLifeを子会社化
エムスリーのリスク
- 大株主のソニーの動向
- システム障害
- 情報漏えい
コメント