【高校・政治経済】財政の機能としくみ

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経済分野第19講【高校・政治経済】財政の機能としくみについてまとめています。

財政機能

現代社会では、経済活動における政府の役割が非常に大きくなっている。この政府(国および地方公共団体)の経済活動を財政といい、その機能には、

  • 資源の配分機能
  • 所得の再分配機能
  • 景気の調節機能

がある。

道路や空港などの公共財(社会資本)、警察や消防などの公共サービスは、社会生活にとって必要であるが、事業規模も大きく、利潤追求を目的とする私企業では供給がむずかしいという性格を持っている。

  • 財政の資源配分機能…このような市場メカニズムでは供給がむずかしい公共財や公共サービスを、政府が提供することをいう。
  • 所得の再分配機能…高額所得者からは累進課税によって多くの税金を徴収し、生活が困難な者に生活保護などの社会保障による給付をおこなうことによって、貧富の格差を縮小させ、 公正な社会を実現することをめざしている。
  • 景気の調節機能…好況のときには税収が増加して企業の設備投資や個人消費をおさえ、不況のときには税収が減少する一方で、社会保障関係費の支出を増加させることを通じて、自動的に景気を安定させている。このような財政の働きを、ビルト・イン・スタビライザー(自動安定化装置) という。
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フィスカル・ポリシー

不況が深刻化したときには、公共事業をおこなうことで財政支出を増加させたり、所得税を減税するなど、政府は積極的な財政政策で景気の回復をはかっている(フィスカル・ポリシー)。さらに金融政策と組み合わせる(ポリシー・ミックス)ことにより、安定した経済運営をはかっている。さらに最近では、消費者保護や環境保護、規制緩和に対応したセーフティネット(安全装置)づくりも政府の大きな役割となっている。

アダム・スミス

資本主義の確立期には、政府の役割を国防や治安の維持など必要最小限なものとする夜警国家や安価な政府が理想とされた。経済学の父とよばれるイギリスの経済学者アダム・ スミスは、自分自身の利益を追求する個人や企業の自由な経済活動が、神の「見えざる手」に導かれて公共の利益を促進するとし、政府が経済に干渉しない自由放任主義を唱えた。

しかしながら先述のように、経済の運営を市場機構だけに委ねておくと、公共財が不足するほか、所得分配の不平等、恐慌、独占、公害や環境破壊、などといった「市場の失敗」とよばれるさまざまな問題が起きてしまう。
参考【政治・経済】市場の失敗

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