国土強靭化・インフラ老朽化対策関連の注目株5選|防災・建設・メンテナンスで注目の銘柄とは?

株式投資
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近年、地震や豪雨などの自然災害に加え、老朽化が進むインフラの安全性が社会的課題として注目されています。国は「国土強靭化基本計画」を掲げ、災害対策やインフラの維持管理に多額の予算を投じています。このような背景から、地盤調査、構造物補修、上下水道の設計といった分野を手がける企業への注目が高まっており、株式投資のテーマとしても妙味があります。本記事では、国土強靭化・インフラ老朽化対策に関連する有望な上場企業を厳選して6社ご紹介します。

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国土強靭化・インフラ老朽化対策関連の注目株5選

日本では高度経済成長期に整備された道路、橋梁、トンネル、上下水道などのインフラ設備が、老朽化のピークを迎えつつあります。さらに、近年の地震や豪雨といった自然災害の頻発により、社会インフラの強化と迅速な復旧体制の構築が喫緊の課題となっています。こうした背景を受けて、政府は「国土強靭化基本計画」に基づき、予算を大幅に拡充しながら災害に強い国づくりを推進しています。この政策の恩恵を直接的に受けるのが、防災・建設・メンテナンスの分野で活躍する企業群です。インフラ点検や補修工事のニーズ拡大を背景に、これらの企業は今後も安定した受注と業績成長が期待され、株式投資のテーマとしても注目度が高まっています。

応用地質(9755)

応用地質(9755)図解
地盤・地質調査を中心とした総合地質コンサルタント事業を展開。地すべり・崩壊・液状化などの災害リスクを評価・予測し、調査・解析・対策設計まで一貫して対応する。さらに、地下水資源、地熱発電、土壌汚染調査、建設工事の施工管理支援など多岐にわたる。ドローンやICT、AIを活用した防災・減災ソリューションも推進しており、国土強靭化分野における技術力が高い。

  • 特徴:地盤調査の最大手。災害対策、インフラ老朽化の診断などを得意とし、国土強靭化の中心的企業。
  • ポイント:国策との親和性が高く、再生可能エネルギー(地熱など)も手掛ける。
  • リスク:官公需依存度が高め。
  • 投資妙味:高配当・安定成長。長期テーマにマッチ。

NJS(2325)

NJS(2325)図解
上下水道施設の調査、計画、設計、運転支援、維持管理計画、再整備計画など、水インフラに関するコンサルティングを主力とする。管路や処理施設の老朽化診断、再構築のための技術提案に加え、水質管理、省エネ対策、浸水対策にも注力。国内の自治体や官公庁を主要顧客とし、海外の水道事業支援にも取り組んでいる。

  • 特徴:上下水道・道路・橋梁などインフラ設備の調査・計画・設計を展開。
  • ポイント:老朽化インフラ対策が加速するなかで需要拡大が見込まれる。
  • 投資妙味:PER割安で、財務健全性も高い。

ライト工業(1926)

ライト工業図解
斜面防災工事、地盤改良工事、地すべり対策、河川・ダム・砂防工事、トンネルや橋梁の基礎補強など、防災インフラ工事を主力とする建設会社。特に法面工(のりめんこう)に強みを持ち、山間部や自然災害リスクの高い地域での施工実績が多い。地震・豪雨災害時には緊急復旧対応も担い、国土保全事業と密接に関わる。

  • 特徴:斜面安定・地すべり対策のパイオニア。防災関連の工事が得意。
  • ポイント:国土強靭化・災害復旧工事に強く、災害時に業績急伸する傾向。
  • 投資妙味:テーマ性が高く、業績も安定。

ショーボンドホールディングス(1414)

ショーボンドホールディングス(1414)図解
橋梁・トンネル・高架橋・道路・水門など、老朽化が進む社会インフラ構造物の補修・補強・長寿命化工事を専門とする。独自開発の補修工法や接着技術を用いた耐震補強、高耐久化などに定評がある。施工から保守管理、検査、モニタリングまで一貫対応。自治体、国交省関連の公共インフラ案件が中心で、全国での安定した施工実績を持つ。

  • 特徴:橋梁やトンネルなど構造物の補修・補強工事で国内最大手。
  • ポイント:高度経済成長期のインフラ老朽化に伴い、長期的な需要あり。
  • 投資妙味:高収益・高ROE・高配当、インフラメンテの王道銘柄。

オリエンタル白石(1786)

オリエンタル白石(1786)図解
橋梁・トンネル・高架橋・地下構造物の設計・施工・補修工事を主力とする建設会社。特にプレストレストコンクリート(PC)構造の分野で高い技術力を誇り、大型橋梁や鉄道・高速道路関連工事に多数の実績がある。近年は橋梁の維持管理・更新事業にも注力しており、老朽化インフラの再生分野で需要が高まっている。

  • 特徴:橋梁や地下構造物の建設・補修に強み。
  • ポイント:災害時対応力もあり、堅実に案件を積み上げ。
  • 投資妙味:小型株でテーマ連動時に株価の伸びしろがある。
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国土強靭化・インフラ老朽化対策関連(投資視点でのまとめ)

銘柄名 コード 分野 投資妙味
応用地質 9755 地盤調査、防災 中長期◎
NJS 2325 水道インフラ設計 割安感◎
ライト工業 1926 地盤・防災工事 災害時業績↑
ショーボンドHD 1414 構造物補修 安定成長+高収益
オリエンタル白石 1786 橋梁補修・地下構造物 小型成長株

国土強靭化とインフラ老朽化対策は、日本が直面する構造的課題であり、政府の中長期的な政策支援が見込まれる分野です。特に、地震や豪雨といった自然災害の多い日本においては、災害に強いインフラ整備と老朽設備の再構築が不可欠であり、それに伴う公共投資も安定して継続される可能性が高いといえます。

こうした背景を受け、地盤調査、防災工事、橋梁補修、水道インフラ設計といった専門領域で実績を持つ企業は、今後も安定した受注と収益が期待されます。特に、応用地質、ライト工業、ショーボンドホールディングスなどは、国策と連動しやすいビジネスモデルを持ち、テーマ株としての魅力だけでなく、中長期の成長性や財務の健全性でも評価されています。

一方で、これらの企業は官公庁からの受注比率が高く、政策の影響を強く受けやすい点には注意が必要です。また、短期的には災害発生や補正予算などによって業績や株価が変動する可能性もあるため、投資タイミングや分散投資の工夫が求められます。

総じて、国土強靭化・インフラ老朽化対策関連銘柄は、安定志向の中長期投資に適したテーマであり、今後も注目を集め続けるセクターといえるでしょう。

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