イー・ギャランティ企業研究とビジネスモデルです。企業活動に伴い発生するあらゆる信用リスクを「保証」という形で引き受けている信用保証サービスを扱っている企業である。具体的には、商取引上の債権未回収リスクを保証受託と金融機関等が保有する各種債権における信用リスクを受託と事業者と金融機関に相手にそれぞれ扱っている企業です。それでは、【8771】イー・ギャランティ企業研究とビジネスモデルみていきましょう。
【8771】イー・ギャランティ 概要
売掛債権や請負債権、金融債権、返還請求権など企業間取引で発生する様々な信用リスクを「保証」という契約で引受け、倒産等による債務不履行の際の保証を行うことで、企業間取引における信用リスクをヘッジするサービスを提供している企業。新規顧客の増加を図るべく販売チャネルとの取り組みを強化するとともに、企業が行っている与信管理や債権回収の業務効率化を提案するなどのコンサルティング営業を展開し、また既存顧客向けにWebサービスの浸透を図ったことで保証先の追加や保証枠の増額依頼が増加した結果、前期末に比べ504億円増加しました。
- 20年3月期も増収増益を維持し、上場以来13年間連続最高益を更新。
- 足元の保証残高の堅調な積み上がりを受け、21年3月期も最高益を更新する見込み。
新型コロナウイルス感染症による急激な経済環境の変化で、企業活動における不確実性が大きく増加。企業間取引におけるリスクヘッジニーズは高まっている。これにより、保証サービスの利用者数増大およびリスク増加による保証料率の引き上げにより、売上高は増加を見込む。
イー・ギャランティ 売上推移
年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売上(百万円) | 3737 | 4064 | 4422 | 4577 | 5105 | 5570 | 5956 | 7700(予想) |
- 営業資源の増加による保証規模の拡大
- 保証規模の拡大に備えたリスク受託力の強化
更改率の向上および営業リソースの拡充
フィンテック関連企業に対するリスクヘッジの提供を重点政策と挙げています。
イー・ギャランティのビジネスモデル
イー・ギャランティの収益の柱
- 信用保証事業(事業会社や金融機関等が保有する法人向け債権の保証を受託することから得られる保証料)
イー・ギャランティ 最近の動向
<2020>
- 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い販売債権の買取りによる資金供給の取り組みを開始
<2020以前>
- 大和ハウス工業株式会社及び株式会社アッカ・インターナショナルとの業務提携
- 平塚信用金庫との業務提携
- 株式会社琉球銀行との業務提携
- 近畿総合リース株式会社との業務提携
- 株式会社エッカ商事との業務提携
- 亀有信用金庫との業務提携
- さわやか信用金庫との業務提携
- 大阪商工信用金庫との業務提携
イー・ギャランティの強み
- 信用リスク引受けの専門性の追求、マーケット機能の充実、有力企業とのパートナーシップ
イー・ギャランティ リスク
- 想定外の取引先の倒産増
投資判断
いわゆる不景気でも強いビジネスモデルであり、参入障壁も高く、長期で安定して保有できる銘柄の1つ。配当性向も年々高まっている。
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