近年、ECやSNSの発展により「ダイレクトマーケティング(D2C)」の重要性が急速に高まっています。特に化粧品・健康食品・食品業界を中心に、自社チャネルで消費者と直接つながり、購買データを活かしたマーケティングを展開する企業が注目を集めています。
注目のダイレクトマーケティング上場企業銘柄一覧
本記事では、2025年現在、日本の上場企業の中でダイレクトマーケティングに強みを持ち、今後の成長が期待される5社を厳選してご紹介。各社のビジネスモデル、強み、展望をわかりやすく解説します。D2Cや通販ビジネスに関心のある方、投資先を探している方にもおすすめの内容です。
売れるネット広告社グループ[東証グロース:9235]
D2C企業向けに“売れる”ネット広告の運用ノウハウを提供する、通販特化型のマーケティング支援会社。2023年に上場。
ビジネスモデル
- 化粧品・健康食品などを中心としたD2C企業に向けて、広告運用・LPO(ランディングページ最適化)・CRMなどを支援
- 「売れるネット広告つくーる」などのSaaS型ツールやコンサルティング契約を収益源にしている
- 成果報酬型や定額制の支援も展開
強み
- 約2,000回以上のA/Bテストに基づいた成功パターンの蓄積
- 「初回無料」「定期購入」など、D2C通販で成果が出る型をテンプレート化して提供
- 多くのクライアントが化粧品・健康食品企業で、ニッチ特化の知見が豊富
- 特に「売れる広告の型」を体系化している点は他社にない強みで、D2Cビジネスを志す企業にとっては重要なパートナーとなる存在
展望
- SaaSツール(売れるネット広告つくーる)を中心にストック型ビジネスを拡大
- 海外D2C市場(特にアジア圏)への展開も視野に
- 中小D2Cブランドの支援を通じたEC業界全体の底上げ
北の達人コーポレーション[東証プライム:2930]
「カイテキオリゴ」など健康・美容商品を通販で展開するD2C企業。
ビジネスモデル
- 自社開発の商品をEC専売で販売
- 成果報酬型広告やLTV(顧客生涯価値)重視の運営
強み
- 広告効率に優れたマーケティングノウハウ
- 商品開発スピードとPDCA体制
展望
- ヘルスケア領域の新製品開発
- 海外通販の可能性を模索
ライザップグループ[東証スタンダード:2928]
パーソナルトレーニングで有名だが、健康食品・美容商品のダイレクト販売も展開。
ビジネスモデル
- 通販チャネルでの自社商品(サプリ、化粧品)販売
- ライザップブランドを活かした会員制モデル
強み
- ブランド力と顧客のロイヤルティ
- クロスセルが可能な会員基盤
展望
- オンラインフィットネスとの連動
- 海外進出と商品展開の多角化
オイシックス・ラ・大地[東証プライム:3182]
有機・無添加食品を宅配するD2C食材宅配企業。
ビジネスモデル
- 定期宅配(サブスクリプション)型D2Cモデル
- 自社ECサイト中心に展開
強み
- サステナビリティ志向の顧客層
- 商品開発と生産者ネットワーク
展望
- ESGを意識したブランド戦略
- 地方産品との連携や海外販路の拡大
プレミアアンチエイジング[東証グロース:4934]
「DUO」や「CANADEL」などスキンケア製品のD2Cブランドを展開。
ビジネスモデル
- SNS・デジタル広告を軸にしたデータドリブンD2C
- ECとテレビ通販のハイブリッド
強み
- ブランド育成力と広告最適化ノウハウ
- インフルエンサー活用に長ける
展望
- 海外D2C市場への参入(アジア中心)
- 新ブランド・メンズライン展開
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