注目!日本のカジノ関連銘柄10選|IR本格始動で株価に火がつく可能性

日本のカジノ関連銘柄10選 株式投資
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日本において「統合型リゾート(IR)」誘致が国策の一環として動き出し、カジノ関連銘柄への関心が高まっています。IR実施法の施行や、大阪・夢洲におけるIR整備計画の認定などを背景に、国内株式市場では「カジノ関連テーマ株」が再び脚光を浴びています。本記事では、そんなカジノ関連の国内上場銘柄の中から、特に注目すべき10銘柄をピックアップ。各社がどのようにカジノ/IR市場に関わっているか、今後の展望はどうか、株価材料として何があるかを整理します。これから投資を検討する方にとって、テーマ性の強い「カジノ関連銘柄」の理解が深まる一助となれば幸いです。

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日本で進むIR(統合型リゾート)構想とは?カジノ関連株が注目される理由

日本で進むIR(統合型リゾート)構想
日本では、観光立国の実現と地域経済の活性化を目的に、「統合型リゾート(IR)」構想が国策として推進されています。IRとは、カジノを中核に、ホテル・国際会議場・ショッピングモール・エンターテインメント施設などを一体的に整備した複合リゾートのことです。2029年には、大阪・夢洲(ゆめしま)で日本初のIRが開業予定となっており、これを皮切りに他地域での誘致も検討されています。

このような動きを背景に、株式市場では「カジノ関連銘柄」が再び脚光を浴びています。カジノ施設そのものを運営する企業はもちろん、建設、機器製造、セキュリティ、キャッシュレス決済など、IR関連の周辺ビジネスにも注目が集まっています。特に、海外で実績を持つ企業や、アミューズメント分野で技術を培ってきた企業には、国内IR整備の恩恵が期待されます。

さらに、IR事業は1兆円を超える経済効果が見込まれており、観光需要やインフラ投資の拡大にも波及すると見られています。そのため、長期的な成長テーマとして、機関投資家・個人投資家の双方から関心が高まっているのです。

ただし、IR関連株はテーマ性の強い分野であり、政治的判断や法整備の進展スピードに左右されやすい点もあります。短期的な材料に反応しやすい一方で、長期的な視点での成長ポテンシャルを見極めることが重要です。次章では、実際に注目される日本国内のカジノ関連銘柄10社を紹介し、それぞれの強みと投資妙味を解説します。

コナミホールディングス(証券コード:9766)

コナミホールディングス(証券コード:9766)
家庭用ゲーム・スマホゲームで世界的に知られるコナミですが、実はカジノ向け機器・サービス分野にも強みを持っています。海外のカジノ向けゲーム機を提供しており、国内での「カジノ/IR(統合型リゾート)」実現時には参入余地が大きいと見られています。テーマ性として“日本でのIR誘致”が追い風になり得るため、比較的規模の大きな企業としてテーマ株の中でも安心感があるのが魅力です。ただし業績がゲーム市場の変動に左右されるため、カジノ関連だけで評価するのはリスクも伴います。長期成長を前提に“解禁期待”を織り込むなら注目株と言えるでしょう。

カジノ関連の強み
世界365のライセンスを取得し、グローバルに事業展開。カジノマネジメントシステム「SYNKROS」は北米・豪州を中心に全世界400以上のIRやカジノ施設に導入。キャッシュレスカジノを実現する「Money Klip」など多彩な機能を提供し、スロットマシンやカジノ管理システムで高いシェアを持つ。

ユニバーサルエンターテインメント(証券コード:6425)

ユニバーサルエンターテインメント(証券コード:6425)
パチンコ・パチスロ機器メーカーとして国内に広く知られていますが、同時にフィリピンで大規模カジノ・リゾート「オカダマニラ」を運営する等、海外カジノ事業にも実績があります。日本でのIR実現でリゾート施設開発・運営経験がある点が強みとされ、期待先行のテーマ株になっています。株価の動きはテーマ材料で振り回されやすい面もあり、割安に見えてもボラティリティが高い点が注意点です。実績ある企業なので“先行ポジション”としての妙味があります。

カジノ関連の強み
フィリピン最大級のIR施設「オカダ・マニラ」を直接運営。カジノ売上とホテル売上が過去最高を記録し、開業以来最高益を達成。カジノ向け自動為替交換システムやスロットマシン専用顧客優遇システムなど独自のカジノ関連機器も開発・販売している。

日本金銭機械(証券コード:6418)

日本金銭機械(証券コード:6418)
紙幣鑑別機や硬貨計数機など貨幣処理機器の大手で、特に海外のカジノ施設向けにも機器を提供してきた実績があります。もし日本国内にIR施設が整備されれば、こうしたインフラ・機器設備関連が恩恵を受けやすく、関連株として注目されてきました。対案件型の収益構造なので、IRへの参画確度や受注状況の見通しが鍵になります。機器業界として割と地味ではありますが“準備姿勢”が見える銘柄という点で投資妙味があります。

カジノ関連の強み
北米カジノ市場で30年以上の実績を持ち、厳格な規制下で多数のゲーミングライセンスを取得。カジノホール向けの紙幣識別機・還流ユニットやゲーミング用プリンター製品で高シェアを獲得。バックオフィスの現金処理プロセス自動化・省力化に貢献する製品群を提供。

テックファームホールディングス(証券コード:3625)

テックファームホールディングス(証券コード:3625)
ICTソリューションを手がけるシステム開発企業ですが、子会社を通じて“カジノ施設向け電子決済ソリューション”を展開しており、テーマ株としての先行ポジションがあります。つまり、カジノのチップ・コインを電子化・決済化するといった付帯サービス分野での参入機会をねらっており、IR整備という大きなテーマに対して“業務横展開型”で取り組める点が魅力です。成長ポテンシャルはあるものの、収益寄与がまだ小さいため“実現期待先行型”というリスクも知っておくべきです。

カジノ関連の強み
カジノ向けモバイル電子サービスに参入し、大阪IR(カジノ)関連銘柄として注目される。米国のカジノ関連プロジェクトにも参画するため2014年に米子会社を設立し、カジノ運営会社との提携を模索。デジタル技術を活用したカジノソリューションを提供。

セガサミーホールディングス(証券コード:6460)

セガサミーホールディングス(証券コード:6460)
エンタメ&遊技機器の大手で、韓国のIR型施設「パラダイスシティ」の運営等、海外リゾート分野にも関わっており、大きく捉えれば“カジノ・IR参入企業”として注目されています。また、ゲーム・コンテンツ分野でも安定した収益を持っており、カジノ関連テーマがうまく動いたときには“複合収益源を持つ優位性”が評価される可能性があります。ただし、IR実現が株価に反映されるまでタイムラグが長い点や、国内遊技機規制の影響もあり、材料出尽くしリスクもあります。

カジノ関連の強み
韓国の「パラダイスシティ」に出資し、カジノとホテル両部門で開業以来最高益を記録。米国向けビデオスロットマシン新筐体「Genesis Atmos」対応製品が高稼働を記録し、ゲーミング機器販売が好調。長年のゲーム開発ノウハウをカジノ機器に活用し、市場で高い評価を獲得。

オーイズミ(証券コード:6428)

オーイズミ(証券コード:6428)
パチスロ機やメダル貸機・計数機の製造販売を柱とするアミューズメント機器メーカーで、遊技機器の技術・流通をIR/カジノ設備に展開できる可能性があります。不動産・電気・食品・ECと事業を多角化しており、アミューズメント関連企業ながら“本業以外の成長余地”もあります。カジノ関連テーマ株としては“脇役ながら恩恵を享受し得る”ポジションで、テーマに敏感な投資家には選択肢となるでしょう。だたし、遊技機市場自体の収益変動も大きいため、業績の波を把握しておく必要があります。

カジノ関連の強み
パチスロで培った貨幣処理技術がカジノ向けにも応用可能。メダル計数器や両替機、カードシステム開発のノウハウを活かし、カジノ向け機器市場への参入が期待される。パチンコ・パチスロ関連のカジノ銘柄として市場で注目されている。

大成建設(証券コード:1801)

大成建設(証券コード:1801)
日本の大手総合建設会社で、海外・国内の大型建築・土木工事を多数手掛けています。特に、国内で予定される「夢洲」地区のIR施設建設に関連して、建築受注の可能性が言及されており、カジノ/IR整備案件の受注見込みというテーマ性があります。建設業という業態は景気サイクルに敏感ですが、政府主導の大型投資案件であるIR案件が実際に動き出せば“受注拡大+利益獲得”という筋道が描けるため、注目の一角と言えます。

カジノ関連の強み
大阪IRプロジェクトに参画し、事業会社に出資。総延べ床面積約77万平方メートルの巨大IR施設(ホテル、会議施設、カジノ、噴水、広場等)の建設を担当。在京企業として関西系事業者が大半を占める中、高い技術力と実績で食い込むことに成功。

グローリー(証券コード:6457)

グローリー(証券コード:6457)
貨幣計数機・自動券売機等を手がける機器メーカーとして、カジノ施設の運営インフラ機器導入という観点で関連付けられています。テーマ株としての期待は“設備導入・更新”という流れを捉えるところにあります。IR参入が確実視される地域や施設が明らかになるほど、受注期待が高まる可能性があります。一方、設備受注には競争や納期・コストのリスクも伴うため、実績・受注状況の定点観察が重要です。

カジノ関連の強み
貨幣処理機で培った紙幣・硬貨の識別・計数技術がカジノ向けにも応用可能。入出金機、計数機、整理機などの製品ラインナップを持ち、カジノでの大量現金処理に対応できる技術力を保有。カジノIR関連の貨幣処理需要に対応する企業として注目。

ダイコク電機(証券コード:6430)

ダイコク電機(証券コード:6430)
愛知県名古屋市に本社を置く電子機器メーカーで、アミューズメント施設向け機器・サービスを展開しており、カジノ関連施設への導入可能性が指摘される銘柄です。テーマ株としては、やや材料出尽くしや先行期待が強い側面もありますが、“動き出すときの波に乗れる”ポジションとして選ばれることがあります。一般的な設備機器の受注動向を注視すれば、テーマ体感としての投資妙味が出る可能性があります。

カジノ関連の強み
パチンコホール向けの情報管理システム構築ノウハウがカジノ運営システムに応用可能。カードユニットや顧客管理、売上管理などのシステム開発技術を持ち、カジノにおける顧客管理・収益管理システムへの展開が期待される。

セコム(証券コード:9735)

セコム(証券コード:9735)
国内最大級のセキュリティ会社として、カジノ/IR施設における「大規模施設セキュリティ」需要を背景に関連銘柄として取り上げられています。IR施設では入退場管理・監視・安全対策が厳格に求められるため、セコムのような実績あるセキュリティ企業が受益候補として浮上します。株式投資観点では、直接カジノ運営ではなく“インフラ・周辺サービス”という位置付けになるため、カジノ関連テーマを抑えつつ比較的安定性も狙える点が魅力です。

カジノ関連の強み
カジノには厳格なセキュリティシステムが不可欠であり、セコムの機械警備技術、監視カメラシステム、入退室管理、不正検知システムなどが活用可能。IR施設全体のセキュリティ統括、マネーロンダリング対策、顧客・従業員の安全管理など、総合的なセキュリティソリューションを提供できる立場にある。
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カジノ関連銘柄は“3つの業界”で狙う ― 今後の成長と投資戦略まとめ

日本のカジノ関連銘柄は、単に「カジノ運営企業」だけではなく、複数の業界にまたがる“広がりのあるテーマ株”として注目されています。ここで紹介した10社を改めて整理すると、主に次の3つのカテゴリーに分けられます。

【① カジノ・エンタメ事業直結型】

ユニバーサルエンターテインメント、セガサミーホールディングス、コナミホールディングスなどが該当します。これらの企業は、海外IR運営や遊技機・カジノ機器の提供を通じて、カジノ事業そのものに最も近いポジションにあります。
投資妙味: 日本国内でIRが開業すれば、実需として業績寄与が見込める“本命セクター”。一方、法制度の進行や開業時期に影響されやすいため、長期スタンスが重要です。

【② インフラ・設備関連型】

大成建設、日本金銭機械、グローリー、ダイコク電機、オーイズミがこのグループです。カジノ施設やホテル・商業施設の建設、現金処理機器、監視・管理機器など“裏方の支え”としてIRの成長を下支えします。
投資妙味: カジノが動けば必ず需要が発生する“安定的な恩恵株”。IRが現実味を帯びる局面で、受注期待から再評価されやすい分野です。

【③ デジタル・セキュリティ関連型】

テックファームホールディングス、セコムが属するカテゴリーです。キャッシュレス化や施設内セキュリティなど、最新技術を活かした“次世代IRインフラ”を担う存在です。
投資妙味: 直接的なカジノ収益よりも、**「IR施設の運営効率化」**を支える立場。成長テーマとして中長期で評価されやすく、リスク分散型の投資先としても注目されます。

総括:IR時代の“テーマ株投資”をどう見るか

日本初のIRが2029年に大阪・夢洲で開業する予定となり、今後は観光・不動産・デジタル分野を巻き込んだ経済波及が予想されています。IR関連株は材料性が高く、短期的に注目を集めやすい一方、長期では観光需要や雇用創出などの実需が成長ドライバーとなります。

カジノ関連銘柄への投資は、単なる“ギャンブルテーマ”ではなく、「日本経済の新たな観光・エンタメ産業の構築に参加する投資」とも言えます。今後のIR政策の進展を注視しつつ、業界ごとの強みを理解した上で、冷静に投資判断を下すことが重要です。

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