16年3月、東証マザーズに上場した【6187】LITALICO(リタリコ)についての企業研究。クックパッドの穐田氏なども株式を保有したり、優秀な人材が集まってきたと聞く企業。「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室・学習塾などの教育サービスを提供。
【6187】LITALICO(リタリコ) 概要
LITALICOワークス(就労支援サービス)、LITALICOジュニア(ソーシャルスキル&学習教室)、LITALICOワンダー(IT×ものづくり教室)、LITALICO発達ナビ(発達障害ポータルサイト)、U2plus(うつの予防回復SNS)、Conobie(子育て情報メディア)など障害者への就労支援や児童発達支援などを手掛ける会社。理念「世界を変え(利他)」「社員を幸せに(利己)」とういう高い理念ぬ加え、仏教の利他自利、マズローの欲求6段階説の最上位「コミュニティーの発展(エシカル・利他)」にも通じ、日本らしいアイデンティティを持ち「LITALICO」ブランドで世界に誇れる文化を発信していくとしているLITALICO(リタリコ)。社会的貢献度も高い事業を展開していることから、目先の利益よりも、長期的視点に立った投資であれば買いを推奨したい企業の1つであります。
LITALICO(リタリコ)売上推移
年度 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
---|---|---|---|---|---|
売上(百万円) | 5528 | 7264 | 8729 | 10386 | 12128 |
<2020年度>
- 2020年3月期業績予想は、売上高138.4億円、営業利益10.0億円と発表。
<2019年度>
- 2019年3月は、新事業展開(障害分野のトータルソリューション)の年と発表
- 売上122憶、経常利益8.3憶を業績予想と発表
LITALICO(リタリコ)主な収益の柱・事業ドメイン
- 就労支援サービス
- 児童教育サービス
LITALICO(リタリコ)強み・ビジネスモデル
障害のある方にとって就労が困難な現状の雇用課題(※障害のある方は日本に788万人。そのうち、労働可能人口324万人の中で働いている人はわずか14%)、小中学生の6.5%に発達障害の可能性があると言われている仲、個性が顕著な子どもたちへの画一的な教育の結果、失敗体験が積み重なり、不登校やひきこもり、精神疾患などの二次障害など教育課題と社会的貢献度が高い事業を展開している点。
これまでその社会的貢献度が高さがあるにも関わらず、ビジネスとしての成り立たせる企業がなかったという点においては、LITALICO(リタリコ)はこの業界においてのパイオニア的存在と思われます。
LITALICO(リタリコ)最近の動向
<2019>
- LITALICOジュニアにて新規出店を再開
- 福祉施設向けサービス事業にて新サービスをリリースし、トータル支援に向けてサービス拡充
- 聴こえの課題を解決するスマートデバイスを開発する「Olive Union」が日本での販売を開始
<2018>
- 働くことに障害のある方と就労支援事業所をつなぐ情報サイト「LITALICO仕事ナビ」がサービス開始
<2017以前>
- 東京証券取引所市場第一部への上場市場変更
- サービスの向上と新規拠点開設を推進
- サービスブランド変更に伴うサービスの進化に注力し、出店ペースを抑制したが、状況に応じて、追加出店を検討
LITALICO(リタリコ)リスク要因
「障害者総合支援法」「児童福祉法」のもと各事業共に国から報酬を受けており、これらの報酬制度は原則として3年に1回改定が行われるため、これらの法令の制定・改廃等が行われた場合や、厚生労働省からの通達の内容が変更された場合は、同社の事業活動が制約を受け、業績に影響を与える可能性がありうる点。
コメント