金融政策の考え方と立場

マクロ的な金融政策の代表的な考え方には、立場によって、ケインズ的、マネタリスト、新マネタリストの考え方があります。今回は、その3つの立場から、金融政策を見ていきます。

金融政策

それぞれに立場についてみていきます。

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ケインズ的立場

総需要を適切に管理するように貨幣供給を操作するのが望ましいとする立場。この立場からは、総需要を増やすための裁量的な金融政策(例えば、不景気に大量の買いオペを行うなど)が有効とされます。

<ポイント>

  • 金融政策は適切に運営されれば、総需要を管理して景気を安定化させる。
  • インフレ率とGDPとのトレードオフ関係はある。
  • その関係の中で最も望ましい点を選択

マネタリストの立場

貨幣供給を一定にして、成長させるためのルールを定める政策こそ望ましいと考えるのがマネタリストの立場です。彼らの多くは、裁量的な金融政策が短期的な総需要管理に効果があることを認めますが、長期的に見ると一定のルールで金融政策を維持する方が大きなメリットがあると考えています。
参考【ノーベル経済学賞】古典派(マネタリスト)の人たち

<ポイント>

  • 長期的な貨幣は中立
  • 拡張的な金融政策は、短期的には有効であっても、長期的にはインフレ率の上昇をもたらす

新マネタリストの立場

裁量的な金融政策を全否定し、裁量的な金融政策は、短期的にすら効果がないばかりか、むしろ錯乱的な悪影響を及ぼすという立場。

<ポイント>

  • 予想外のショックがあったときのみ、短期的な金融政策は効く。
  • 裁量的な金融政策の効果は短期的にもない

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