需要とケインズ経済学

今回は、マクロ経済学の原点になた、不況を克服するためにケインズが創始したケインズ経済学についてです。

ケインズ経済学

ケインズ経済学は、不況のときに有効とされますが、その基本的立場は、「需要と供給との差を調整するのは価格でなく数量である」というものです。

これは、財やサービスを取引する財市場が、需要より供給が多い状態にあるとき、企業では、商品が商品が売れず、在庫があふれることになります。

このとき、ミクロ経済学の標準的な議論にそって価格メカニズムが働けば、価格が下落して需要を刺激し、逆に供給を抑制して、超過供給を解消する方向に働くはずです。

しかし、価格の調整スピ-ドが遅ければ、短期的に需要が伸びず、超過供給は解消されません。むしろ、企業は生産量を減らすことで、超過供給の解消に動くでしょう。そして再び、需要が像がすれば、それだけ生産は増加します。ケインズ経済学では価格の調整スピードは遅く、需給バランスの調整は短期的には数量、特に需要に応じた生産調整によりなされていると考えます。

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不況期にぴったりなケインズ経済学

ケインズ経済学は、価格の調整スピードが短期的には遅く、失業者や遊休設備があふれて起業の生産能力があり余っている不況期にぴったりあてはまる考えといえます。ケインズ経済学が1930年代の世界恐慌を背景に生まれてきたことを考えると、当時としてはごく自然な発想だったとも言えます。

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