DECOとMSCBの違いと株価に与える影響

新株予約権及び社債を同時に発行する仕組み(DECO)と転換価額修正条項付転換社債(MSCB)についてまとめています。

目次

DECO

Debt Equity Composite Orderの略で、新株予約権及び社債を同時に発行する仕組み(DECO)は、割当先による新株予約権の行使に発行会社の行使許可を必要とする条項が設けられるため、行使を一定程度コントロールできます。

一般的な転換社債の場合は、保有者の一存により転換が行われるため、発行会社が転換をコントロールすることはできず、短い期間に急速に転換が行われ、希薄化が進むことが一般的です。

一方で、DECOにおいては、発行会社が株価動向を見ながら行使の許可又は不許可を判断できるため、行使を分散化させることが可能になります。また、資金が必要となるタイミングに合わせて行使許可を出すことで、発行会社の資金需要に応じて資金を調達することも可能です。

最近では、メタップスがこれを採用し、割当先にクレディスイスとなっています。これにより、希薄化が10.17%に達するものの調達資金約50.2億円で、使用用途として、社債償還、買入消却資金、M&A資金となっています。

株価に与える影響は、MSCBと比較すると限定的と言えますが、それでも短期的には、下落方向でしょう。別に材料などあると別ですが。

MSCB

MSCBとは、Moving Strike Convertibleの略で、発行後、株価を反映して転換価額が修正される条項の付いた転換社債。転換価額修正条項付転換社債とも呼ばれます。 資金需要は旺盛ながら信用度の低い会社などが、低コストかつタイムリーに資金を調達できる方法とされている。増資は「新株発行数が固定」の資金調達法にあるのに対して、MSCBは「調達金額が固定」の資金調達法と言えます。

MSCBを発行した企業の株価は、確実に下がるとは限りませんが、株価が下がる場合が多いです。転換価額の修正が、数年に1度しかない場合などは、会社の業績が向上していれば、株価が上昇することもあります。でも、毎月転換価額を修正しているような場合は、転換による売り込まれる株数と同等の買い手が存在しない限り下落します。

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